November 10, 2011

風営法


現在の日本の風営法では、いわゆる「クラブ(←これを読んでくれている人には説明不要ですよね)」は午前0時(もしくは1時)以降に「客をダンスさせる」と法律違反となってしまい、処分の対象になってしまうんです。
これ、思った以上に知らない人が多いんですよね。

でもそんなのありえないし、実際この十数年はグレーな判断で警察も経営側もうまくやってきてたんですよ。
でも、何故か突然、昨年12月から再び数件の摘発がありました。

そもそも、なぜ「クラブで踊る事」が風営法の規制対象になってしまうのか?
自分も、風営法について何度か調べた事がありますが、さすがは「法律」。自分の様な脳みそで全て理解するは難しすぎでした。。

まあ要は、大昔の化石みたいな考え方が今もそのまま風営法に残っていて、その中の考え方が「ダンス」に当てはまるんです。「夜中にダンス=悪い事が起こる」って考え方らしいです。。。。

本当に細かい部分まで全て理解するのは法律のプロにお任せするとして、、とにかく、この状況を変えるための第一歩として、風営法の改正を求めるweb署名が存在しています。(署名期限は12/10まで)

風営法におけるクラブ(ナイトクラブ、ダンスクラブ)の取扱の改善を求める署名

携帯電話からはこちらから署名に参加できます。

昨年末から始まり、何故かなかなか数が伸びない事でも賛否両論あるこのweb署名ですが、今ここに形になりそうなものがある以上、少しでもクラブが好きな人、このカルチャーに関わる人、関わってきた人、またその恩恵を受けてきた人は、ページ下部の短い説明文を読んで、協力して貰いたいです。

どれだけ効果があるのかは分かりませんが、まずは目標数に達しない事には何の説得力もないですし、その後の法律改正に向ける様々な動きも止まってしまいます。

例えば、既に署名した人は(同一メールアドレスでの重複署名は不可)家族や知り合いにこの事を説明して署名に参加して貰うのも有効だと思います。

今の風営法がなぜこうなったのか?過去に日本のディスコでは何が起こり、そのイメージは世間にどう映ってきたのか?このネット時代、輪郭だけなら誰にでも簡単に調べる事が出来る(←これは最悪な一例ですが、この事件が風営法を厳しくしたと言われている様です)と思います。

簡単に言うと、一部の心無い人達(や関係無い人達)の行為によって世間のイメージというのは作られてきたんだと思いますが、少なくとも自分たちは大好きな音楽をみんなで共有したい、楽しみたいという思いからクラブでDJをやっているんです。決して薬物をやったり良俗を汚すためではありません。


ここからは自分個人の見解を、、、
ちなみに、誤解を恐れずに書くと、、自分がクラブに求めているのは「健全な場所」という事だけではありません。自分が十代の頃、クラブは確かに「悪い大人達が集まる場所」というイメージもありました。
でもそこで流れている音楽や、そこを行き来する人達は、まさに東京の「純濃度カルチャー」そのもので、若造だった自分はその空間全てから考え方やスタイルに強烈な影響を貰いました。

現在第一線で活躍している様々なアーティストの方達にも同じ思いの人は多いと思います。本当にただただ「健全」で、「危険な香り」のしないクラブなんてハッキリ言って面白くもなんとも無いし、そこからは何のカルチャーも生まれないと思います。

勘違いしないで欲しいのは、自分の言っている「危険な香り」というのは世間に大まかに語られている「犯罪の温床となりうる環境」の事ではありません。
実際(近年は特に)、そんな危険な雰囲気なんてどこにもないし、むしろそうゆう意味では物足りないと思う位です。

世界中どの場所にいても、自分の危険は自己責任です。駅のホームにいても、自分がどこに立っているべきか分からない人は、もしかしたら線路に落ちてしまうかもしれないですよね?
でも、そんな事は普通に電車を待っていればあり得ない。普通に待っていればね。。


参考↓
FLOOR net 特集:風営法について考える
↑必読!

『DJバカ一代』高橋透 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇
↑高橋透氏の名著を挙げて語られる、自分の知る日本のクラブカルチャーのもっとルーツの話です。これを読んでワクワクするなら、日本のクラブシーンについてもっと調べる価値ありだと思います。

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
↑超長いです。自分はこれを読んで完全に把握する事は出来ませんが、基本的に第十三条の件が今回の焦点の一つだと思います。



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DON SEBESKY / THE BLUE SCIMITAR

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